返すのは、返せるときでいい。
Return When It Helps
紹介を受けた人が、その翌週に紹介を返してくる。誠実な行動に見えます。実際、うちでも定例会の直後によく起きます。
ただ、これが続くと場の空気が変わります。受けたら返す、が期限つきの義務になったとき、動機は感謝ではなく精算になります。
急いで返された紹介は、外れやすい
上半期の記録では、紹介を受けてから14日以内に「お返し」として出された紹介が23件ありました。うち面談まで進んだのは4件です。同じ期間の全体の水準より、はっきり低い。
理由は単純で、返す相手が先に決まっているからです。渡すべき人を探すのではなく、渡す先が決まった状態から相手を探している。 順番が逆になっています。
貸し借りにすると、人数が増えたときに全員が帳尻を合わせはじめます。合わせられない人から静かに抜けていく。
返す先は、渡してくれた人でなくていい
互酬性が回っている場では、受けた人が別の誰かに渡します。渡した人のところへ直接戻ってくるとは限りません。
これは理想論ではなく、運用上の必要です。二者間で完結させると、相性の悪い組み合わせで止まります。三人以上を経由できる場所にしておくと、止まった分が別の経路で流れる。
だから運営は「お返し」を勧めません。代わりに、受けた紹介がどう進んだかを渡した人に伝えるところまでを手順にしています。返すべきなのは紹介ではなく、経過です。
