人物ページのレビューを担当していると、同じ形の文章を何度も見ます。肩書きがあって、できることが3つ並んで、最後に「お気軽にご相談ください」で終わる。
この形の何が困るかというと、読んだ人が誰にも渡せないことです。渡すには、この人に頼んでいい具体的な用事が要ります。
頼まれごとから逆算する
書き直しは、いつも同じ質問から始めます。
- 過去1年で、人から頼まれたことを思い出せるだけ書く
- そのうち、引き受けて手応えがあったものに丸をつける
- 丸がついたものを、頼んだ人の困りごとの形に言い換える
三つ目が肝心です。「資金繰り表の作成」ではなく「来月の支払いが読めなくて眠れない」と書く。探している人は、自分の困りごとの言葉で検索します。
42件を書き直して、いちばん効いた1行
会員42名分を書き直しました。最も反応が変わったのは、専門領域の説明ではなく「こういう相談は受けません」の1行です。
受けない範囲が書いてあると、紹介する側の負担が消えます。外れたときの責任を、本人が先に引き受けているからです。逆に、何でも受けると書いてある人ほど紹介されません。
「何でも聞きます」と書いていた頃がいちばん暇でした。引き受けない範囲を書いたら、逆に埋まったんです。
書けないときは、他人に書いてもらう
自分の頼まれごとを思い出せない人は珍しくありません。その場合は、直近で仕事を頼んできた人に「なぜ私に頼んだのか」を聞いてもらいます。
返ってくる答えは、たいてい本人の想定と違います。技術ではなく段取りの速さだったり、断り方が明確だったことだったりします。選ばれている理由は、本人がいちばん見えていません。
